3


怒りを噛み殺したり、人の歩調に合わせたり。
自分のペースを曲げることは、思うより労力のいる事だ。

僕は「マイペース」だと二世に怒鳴ったけれど。
本当は君がマイペースじゃないことも知っている。
君は僕が思う以上にお人好しで。

苦労なんかものともせずに、
身勝手な振る舞いを見せつける。
偽物の虚勢を張ったり、誤魔化したりして。

だから、僕も。
君に何かできる事を探した。
僕の為に魔法を使う君に、そうだ。
せめて笑っていたいと。

ああ君は僕が笑っているのが、好きだったから。




「・・・・・ん・・・ぅ・・・ふは・・二世ぇ・・」
「うん。もういいぜ悪魔くん」
「・・・・・あ・・・・」
「こっち来いよ」
「・・・・・ん・・んん・・っっ」
「もっとだよ」


膝の上に抱っこされて。
逃げ出さないように、腕ごとぐるり、僕を捕まえた。

伸びていく腕の先を怖いくせに。
目が離せなくなって。そうだ。
二世の背中に乗ってる時、怖くて目が瞑れない時の様に。

僕はドキドキしたままそこに釘付けになっていた。

君の指は僕の中を探る。
両足を開けと命じて、今この時だけ。

主従関係を逆にした。


「・・・・・・あ・・・っぐっっぅ・・・苦しっっ」
「泣くなよ。まだ平気だろ?」
「っっやめ・・・っ!!・・痛・・・」
「止めない。悪魔くん根性が足りねぇ」
「・・・・・ひ・・・ふぃっっあ・・・っっ」
「はは。いい顔すんなぁー君。」
「・・・・・酷いよぉ・・・二世・・っっ」
「何言ってんだよこんなに優しい俺様を捕まえて」
「・・・・・・・うぅ」
「俺より優しい悪魔なんてなかなか見つからないぜ?」
「・・・・・・・・・」


悪魔の中でだろ?もう。
勝負するトコが低いよ。

二本も急に詰めてこられると、痛みと恐怖で気が狂いそうだ。
唇を噛みしめていると頬骨を割って。
無理矢理に口を開けさせられた。

唇の端に、飲み込めなかった唾液が垂れて。
力なく君を睨むと、君は笑った。
あまりにも鮮やかだったので、
何がなんだか分からなくなりそうな程だ。

キレイな、キレイな君のスマイル。


「・・・・二世の・・あくま・・・」
「?何今更の事言ってんだよ?」
「そ・・んな・・いい顔で・・笑わないでよ・・・っっ」
「だって悪魔くん可愛いんだもんよ」
「ばかぁ。僕睨んだのに・・・」
「そうか?俺笑ってるように見えた」
「・・・・・・・・」


うそつき。


「挿れるぜ?悪魔くん」
「っっい・・・・いや・・待って」
「ヤダね」
「っっああっっ!!・・・ぃっっ」
「・・・・・・・っく・・・」
「ぼ、ぼ・・っく・・・もぉ・・・」
「っ痛ぇ。そんな締めんなよ俺も痛いって悪魔くん」
「・・・・・・っっっう・・・うぅ・・・」


痛いのはこっちだよ。
もっともっともっと痛いってんのに、分からないんだから。
一度変わってみればいいんだ。

酷い酷い君の身体は、僕を優しく抱いて。
強引に押し込めるとキスをした。

あまりにも熱くなって、君が興奮しているから。
引きずられて、変えられていく。
痛みに凍えた脳ミソをとろかせて、熱く。

熱くしていった。
君の、ほどけない、指先。


「・・・・・・気持ちイイ?」
「・・っっ・・・・はあ・・・・ぁ・・・っっ二世・・は・・・?」
「俺?俺なんて決まってんだろ。イイよ死ぬ程」
「・・・・・・・ぅ・・動かさな・・・」
「君は?」
「・・・・・・あ・・っっやめ・・っ」
「言えよ。ヨクなるまで突くぜ?」
「・・・・・っい・・・イイ・・・からやめ・・・て・・」
「んvv可愛いvv」
「・・・・・・・・・・・・」


ちょっと刺激が強すぎる。
中がゴリゴリしてる。

でも君が、そういうので。
そう言わせるので。


「あ・・・・イ・・・」


ホントか、偽物かわからなくなって。

・・・・・・・ああそうか。
君は作り笑いも本物にするのが上手だったね。
硬く張りつめたそこが、君の手のひらで限界になってくる。

後ろから抱きしめられたまま。
首筋にキツク唇を押しあてられて。
その後、耳たぶに歯を立てられた。

君ってば犬歯で僕にピアスでも開けるつもり?
痛いから、止めてよ。


「・・・・イイ・・・二世・・・」
「痛くねぇの?」
「・・・・・ん・・・っっい・・たい・・・・・・けど・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「止めない・・・で・・・」


イイの。


「じゃあもっと足開いて、俺を受け入れな」
「・・・・・っっく・・・・っっう・・・はぁっ」


クックックと怪しく笑って。
君ってば一人で楽しそう。

足が折れちゃうんじゃないかって程、大きく割開いて。
僕の中に侵入した。

深く。深く。深く。


「キス・・・・・しようか。悪魔くん」
「・・・・・・・・・・」
「口も、開けて」
「・・・・・・・・あ・・・・」


ご自慢の武器は舌と唇。
喋ること意外でも、活用して。

メフィスト二世は僕をとろかせた。

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