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って思ってたのに。

あーもう全部無意味にされてしまった。
エツ子のバカ。


「二世さーん!お夜食にラーメン作ったけど食べる〜?っv」
「え?ホントぉ?!行きます行きますー!!!」


階下に聞こえる様に向こうを向いた悪魔は、
僕からとたんに手を離し、立ち上がってしまった。


「・・・っちょ、ちょっとその気にさせといて」
「悪い悪魔くん!ラーメン冷めちまうから先行くわ!!」
「僕も冷めちゃうんだけど?!」
「また後でチンしてやるよvvヒャハハ」
「っっっっバカぁ!」


最低。






「おーい。なぁ悪魔くーん。ただいま〜」
「・・・・・・・・・・」
「帰ってきたんですけどー?致しませんかい?」
「・・・・・・・・・・ウルサイ」
「な、なんだよ悪かったよ」
「・・・・・・・・・・別に。何も悪くは無いけど?」
「っっ突っかかるなよ!」
「悪くないって言ってるんだよ?僕は。突っかかってないじゃない」
「・・・・・・・顔が笑ってねぇよ」
「もとからこういう顔なんだよ」


怒った顔はしたくない。
笑って側に居たいと思ってるのに。
君が僕を怒らせるから、こういう事になるんじゃないかっ。

また、しなくてもいいケンカをしてしまった。

でも、泣きそうになっていると、二世は帽子をクルクルまわして、
僕の側に近づく。
君は僕のご機嫌をとるのが、上手い。


「うそうそ。いつもの悪魔くんはもっと可愛いよ」
「っっ」
「君の中のスマイルくんが死んでますよ?」
「二世が殺したのっ」
「まずったなぁ」
「っ知らない!!」


上手いから、乗せられてるの、すぐ分かる。
おだやかな表情をしてるのは、僕が睨んでもまったく怖くないから?
何も通じてないって事?

そうだったら、ちょっとショックだよ。
嬉しいけど、それもちょっとショック。

ショックなの。もう、くすぐって笑わすの止めて。
今は真面目な顔して・・・・


「なんだよ悪魔くん。俺といる時までマジな顔すんなよ」
「・・・・・っっ」
「笑えー!vvほらvvわぁ可愛い」
「っっほんっとマイペースだよね?!二世は!!」
「おう。だから好きなんだろ?」
「・・・・・・・っっっあーもうっ」


真面目な顔・・・・か。


「いでよ悪魔くんのスマイルくんー!」
「っっいい加減恥ずかしいから止めてよ!!」
「エロイムエッサイムー」
「っっ二世!!」


正直ドキドキした。
君に僕の考えがバレてしまったのかと思って。
作り笑いを怒る君は僕に笑顔を作って。
それを本当にするのが、上手いんだ。

あんまりバカを気取ってじゃれついてくるから。
君が下手っぽく出てくるから。
僕は結局怒る気を無くして。


「もう分かった分かった」
「お。続きしていいのか?」
「・・・・・・・・・覚えてたか」
「ったり前だろ。何のために急いで食べてきたと思ってんだよ」
「・・・・・・・・」
「味わったりせずに飲み込んできたんだぜぇ」
「・・・・・・・・っ」
「ラーメンより悪魔くんが大事だからぁvv」
「っっ食べには行ったくせに!!よく言う!!」
「えっへっへ」


君が伸ばしてきた腕に身をまかせた。

見上げると天井がやけに遠く見えるね。
ベッドの景色を、僕は。
二世とこうする事で、覚えてしまった。


「・・・・・あっ・・・ッ・・」
「なに?」
「つ、強いよ二世・・ぇ」
「そうか?悪ぃ悪ぃ」
「・・・・・・・もっとソフトに・・・っっ」
「あいよ」


二世は悪魔だから。

上に被さってくるのが好きだ。
気を抜くと力を入れて、泣かせてしまいたくなるらしい。
僕が注意をした事で、今気付いたかの様にハッとして。
握りしめた腕や、足を離す。

好きだと繰り返しながらも。

やってる事は、暴力と紙一重で。
こういう事に、いつまでたっても慣れられない僕は。
必死に弱い声をあげ、君を元に戻そうとした。

僕といる時は人間になってくれる、君に。


「・・・・・・・君のも、させてよ・・・ね・・・っっ」
「してくれんの?めずらしい」
「・・・・・ん・・っっひ・・・っおこ・・・起こし・・・て・・・」
「おう」
「あ・・・し・・・」
「うん」
「開いて・・・・・」
「うん」


自分だけ脱いでいるのが恥ずかしくて。
君のも、見たくなって。

グッと抱き起こしてくれた後、
咳き込みながら腕の中へ急いだ。
僕を迎え入れた二世の身体は細くてしなやか。

胸元を辿ってからジッパーを下げると、君は僕に微笑んだ。


「やーらしい悪魔くん」
「・・・・・っっい、言わないでよっっ」
「な。すんのも恥ずかしいだろ?」
「っっっし知らないよ」
「俺もいつも結構恥ずかしいんだぜぇ。君に跪いてよー」
「っっ!!」


髪を撫でながら、そう言うから。
君は、僕の口元を見るから。

ドンドンやりづらくなるよ。

真っ赤になった頬を舐めあげて「してくれんじゃねぇの?」
と耳元で尋ねる、君の声はイジワルだ。


「・・・・・・ん・・・っっ・・・・」
「・・・・・・・・」
「ふ・・・ぅ・・・・」


意を決して唇をくっつけると。
君は少しだけ震えて。
その後体勢を変えた。

土下座するみたいに君の足の間でくわえ込んでいる
僕の胸に手を伸ばして。
肩から滑り降ろすと、僕を悦ばせるというより、自分が。
感触を楽しんでいる様だ。

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